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2007年09月25日

汗はヒトを守る


彼岸が過ぎてもまだまだ暑いですね~ m005 屋外で仕事をしている皆さん、お疲れ様です。

今年は本当に暑くて暑くて汗だくでした。 m002

そんな中でふと、ヒトって一体、どのくらいをかいているんだろう? m002 という疑問から、汗について色々と調べてみました。 Rolling Eyes


まず、ヒトがかく一日の汗の量は最低1㍑で、屋外で仕事をしたり運動をすれば1時間に1㍑の汗をかくと言われています。

ふ~む、外回りの私のシャツもスーツもビショビショになるはずです。


そういえば今年の5~6月にTVの情報番組等で「熱中症」が多く扱われていました。現代人は、冷房完備の生活に慣れ、汗をかく機能が衰弱したことでカラダの温度調整が効かなくなって「熱中症」になりやすくなっている、というのが大きな骨子だったと思います。これは一度検証してみる必要がありますね。

・・・汚い、臭いどうする?制汗デオドラント! ・・・という前に、「汗の働き」を改めて確認し、ヒトが獲得した機能のすごさに触れてみましょう。


それでは、ほとばしる汗が美しい人も m034 、もはや加齢臭になった人も m109 ひとまず下をポチっ m021 としていただいて、一緒に行ってみましょう! m083 m083


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ポチッと、有難うございました。 love


m135 では、再度汗の出す仕組みを整理してみましょう。


ヒトはいわゆる恒温動物で、体温を一定に保たなければ生きていけません。

体温が2度上がっただけでも「発熱」した状態となり、体調を崩してしまいます。

特に脳の進化したヒトは、熱からその脳細胞を守ることが重要になっています。実際風邪で熱があるときは頭がボーっとして思考力が著しく低下しますよね。頭や顔など上半身に比較的よく汗をかくのは脳の温度を守るためなのです。汗腺機能が脳の進化を支えてきたとも言えるのです。


ヒトは体温が上がりそうになると、まずは、皮膚の血管を広げて熱を持つ血液を皮膚に集めて、その熱を皮膚から放出することで体温を一定に保とうとします。

それでも追いつかないときには、さらに血流量を多くしてを出し、体温を下げていきます。

具体的には、体内から表面に水分(汗)を表出し、それが蒸発する際に気化熱を奪っていく作用を使って体温を下げるのです。


このような発汗機能はヒトに顕著に見られる機能です。

例えばイヌライオンなどは、呼吸道の入り口だけの空気を交換し、その粘膜上の水分を蒸発させている。イヌが暑いときに舌をだすのはしんどいからではなく、舌の上の水分を蒸発させて体温を下げているのです。まあ、その前にまず涼しいところで休むのが先です。他にもネズミはよだれを全身にぬりたくって気化熱の作用を利用しています。体温を一定に保つことに苦労しているわけです。


m135 ヒトの汗は、エクリン腺とアポクリン腺から出る汗の2種類あります。

体温調整に働く汗腺はエクリン腺で、全身に400~500万個あり、そのうち実際に活動する能力のある汗腺を能動汗腺といいます。

これには個人差もあり、生後2~3年間その人の育った環境によって、その数が決定されます。暑いところで育つと能動汗腺は増加し、逆に寒いところで育つとあまり汗をかかないので、その数が減ります。その後、環境がかわっても能動汗腺の数に変化はみられないそうです。


冒頭の情報番組で提起された「熱中症」は、“乳幼児期に冷房完備された部屋で過ごした”というのが大きな原因ということです。


汗を出す能動汗腺の数は、国によっても異なり、日本人が平均で230万個、フィリピン人が280万個、ロシア人が190万個だといわれています。


汗の成分は99%が水で、残りに塩化ナトリウム、尿素、尿酸、乳酸、脂肪、アミノ酸などを含んでいます。この中で重要なのが塩化ナトリウムのうちの、“ナトリウム”

ナトリウムは、神経の刺激のスムーズな伝達など、人体調節機能として生命維持に不可欠な物質です。浸透圧や生態機能を調整し、消化液や分泌液をアルカリ性に保ちます。さらに筋肉の弾性を維持する働きがあります。(注:実はヒトの血液の水分量は、ナトリウム量で決められています。例えば大量に汗をかいて、水とナトリウムが減少した状態で、水分補給を行っても血液がナトリウム濃度を薄くしないようにするために飲んだ水分は尿として排泄されてしまい、体に吸収されないのです。)

したがって皮膚には汗をかいてもこの重要なナトリウムを再吸収する機能があります。

このナトリウムの関係を補足すると、エクリン汗腺には下にある分泌管(ポンプ)があって、皮膚表面まで汗を出す通路を持っています。その上で脳の体温中枢から汗を出す指令がくると、エクリン汗腺の細胞が働き周囲の毛細血管からナトリウムを取り込みます。

分泌管にナトリウムを多く取り込むことで、浸透圧の原理を利用し血液から水分を吸い上げます。

そしてためこんだ水分を分泌管で汗として皮膚表面に出し、その後でナトリウムを血液に取り戻すのです。非常に効率的で機能的です。


m135 ところで、汗をかくことがダイエットにつながるとよく言われます。

一方で太っている人で汗かきが多いのはよく分かります。太っている人と汗との因果関係はあるのでしょうか?ちょっと気になります。


改めてですが、ヒトは運動なり代謝により体温上昇があっても、皮膚による熱の発散によって体温調整ができるため、内臓や筋肉はそのまま機能を活性化させ続けられるのです。

ところが、太っている人は皮下脂肪が多く、例えば断熱材を使った住宅のように暖房器具で温めて空気が外に逃げないで室内が暖かいのと同じ構造で、体内の熱が逃げにくいのです。

つまり、ちょっとした運動や代謝で発生した熱も皮膚から発散する機能が脆弱なので、仕方なくをかくのです。

しかも、皮膚表面での気化熱を利用した体温低下も今度は皮下脂肪がブロックして体内の温度低下につながりにくく、なかなか体温低下しないため大量の汗をかくことになります。

汗を放出することに汗腺機能は忙殺され、ナトリウムの再吸収まで手が回りません。したがって水分以外の不純物を多く含む“濃い”汗となるため気化しにくい=熱が下がりにくいという悪循環となるのです。

当然、熱を持ったままなので、危険を感知内蔵は機能低下させるので、新陳代謝を促進しない=ダイエットにならない=汗をかいても痩せないのです。

なお水分が減った分、一時的に体重は減りますが、元々必要な水分を排出しただけなので、むしろ新たに水分補給が必要になるだけです。消費したいのは脂肪というアブラであり、水分ではないのです。

m135 実は太っていない人も同じような汗をかく場合があります。

例えばクーラーが効いて快適なオフィスから、暑い炎天下の屋外に急に出たとき、結構汗をかくことがありますよね。

これは、快適な空間に長くいると汗腺が休眠中になるのですが、そこからいきなり炎天下に出たために体温が急上昇し慌てて汗を大量に噴出しているのです。こちらもナトリウムの再吸収できず、気化しにくい汗なのです。これでは汗をかいてスッキリとならず、ナトリウムを放出してグダーっと疲れる汗になるのです。

*下のグラフは少し古いのですが、今やエアコンは一家に2台のようです。

img019.gif


私たちは人類の歴史によって獲得した、皮膚による熱の発散→汗による気化熱の活用→皮膚によるナトリウムの再吸収という高機能を、冷房完備=快美欠乏によってぶち壊しているのかもしれません。


「熱中症」だけでなく、最近の日本の子供に見られる疲れやすい、集中力がない、などという傾向も汗腺機能の衰えと因果関係がありそうな気がします。


*ちなみに衰えた汗腺を活性化させるには、やはり汗をかいて活性化させるしかありません。その場合、体内がゆっくりじっくり活性化→体温上昇させる方がよいそうです(例えば半身浴や、運動の前にしっかり準備体操など)。


byコバヤシ


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comments

ふむぅ~汗って、こんなに大切な働きをしていたんですね☆
それにしても、1日最低でも一㍑の汗をかいてたとは、、おどろきです!!(@0@)!!

なるほど。熱中症も、暑過ぎる夏だけが原因ではなく、人間側の調節機能の低下も同じように原因なのですね。
 加えて、熱中症になる前に、これはヤバイと感じて回避する機能まで、衰えているのではないでしょうか。

  • 長谷 2007年09月27日 23:53

>くぼあきさん
コメント有難うございます。

ほんと、汗というかヒトの機能は本当に優れています。特に今回はナトリウムの再吸収というのは驚きでした!

1㍑の汗と言われても、一気にかくわけではないので、確かに気付かないものですね。

  • コバヤシ 2007年09月28日 09:09

>長谷さん
コメント有難うございます。

確かに汗腺機能は持っているわけでなので、脳からは危機を察知して「汗を出せ、出せ」と指令を送っているのでしょう。

しかしそれが上手く働かないわけですから、そうなると、もはや意識して観念化して対処(例えばちょっと頭がボーっとしたらすぐに涼しいところへ逃げるなど)するしかなさそうですね。

う~んカラダの機能低下はやはり頭の機能低下につながっていそうです。

  • コバヤシ 2007年09月28日 09:47

ブログ内容とは直接関係ありませんが、
blog ranking ポチッとクリックしても反映されてませんよ。

  • K.h 2007年10月02日 01:01
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