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2008年06月12日

気候変動は急激だから大問題となる 

Holocene_Temperature_Variations.bmp

 
 kumakeiさん、shimasanさんの記事をうけて、私も科学者たちが気候変動に対してどうアプローチしてきたのか調べてみました。上の図は、10万年オーダーまで過去にさかのぼったグラフです。借用元は、kumakeiさんと同じです。

 巷では、かつてない温暖化と騒がれていますが、現在(グラフの左端)、

  どこが温暖化?

(近藤さんのHPよりお借りしました。http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss024/kondoh.htm
と疑ってしまうあなたの感覚は正常です。実は科学者たちも、温暖化を問題にしているというより、このグラフから読み取れるように気候がいとも簡単に急激に変動することを問題視しているようです。しかし、いまだにその答えが見つかっていません。

 まずはいろんな色のグラフがありますが、この概要をまず押えていきましょう。

 その前に、応援よろしくお願いします m003

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■色別グラフの調査場所と調査方法
ダークブルー:北西アフリカ沖の大西洋の深海から堆積物コアを解析したもの

ブルー:南極中央部のヴォストーク基地から氷柱コアを酸素同位体比等を用いて解析したもの

ライトブルー:グリーンランド サミット地域からの氷柱コアを酸素同位体比等を用いて解析したもの(その筋では有名なGISP2プロジェクト)

グリーン:中央アフリカ東部キリマンジャロδ180からの氷柱コアを酸素同位体比等を用いて解析したもの

イエロー:北大西洋の深海から堆積物コアをMg/Ca比を用いて解析したもの

オレンジ:ヨーロッパの花粉分布を解析したもの

レッド:中央アフリカEPICA氷柱コアを重水素の同位体比を用いて解析したもの

ダークレッド:熱帯西部太平洋の深海から堆積物コアを酸素同位体比を用いて解析したもの

ブラックはこれらの平均値。


■海洋堆積物や氷柱は太古の気候の忠実なデータファイル
 こうしてみると、陸海、緯度の分布とも分散していて、地球規模の分布となっています。これらは、標本となる堆積物や、氷柱などが太古の気候の歴史を忠実に記録したものであり、その記録を分析できる技術が考案されてようやくわかってきたことです。

分析方法は、るいネットで土屋さんが投稿されているので参照してください。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=179020

greenland_ice.jpg

近藤さんのHPより画像をお借りしました。http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss024/kondoh.htm

 ここに至る契機となったのは、あの大陸移動説で名をはせたヴェーゲナーです。かれが1930年にグリーンランドで氷床を掘削・爆破による地震探査をし、その氷床が実は3000m級もあることを突き止めたことから始まりました。当時は気候とは太古から一定で安定していると思われていたようです。それに異を唱えもっとダイナミックな変動があったはずだとヴェーゲナーならではの着眼点だったようです。しかし、志半ばにして遭難してしまいました。そこから、まだ100年もたっていません。ようやくその解析の出発点に立ったというのが実態ではないでしょうか。
  
 そういう科学者の視点でみると、温度が変動したから、様々な指標値(ここでは酸素同位体比など)が変動するという論理になります。決して、その指標となる酸素同位体が変動したから温度が変動するということにはなりません。これは、現在のCO2温暖化説が科学ではなく宗教に近いものであることを物語っています。


 ■わかっていないということがわかってきた 

 気象学を超えて、あらゆる分野の研究者が参画して、ようやく太古の気候状況がわかってきましたが、より大きな課題にぶち当たってしまいます。これらの急激な気候変動の原因(気候システム)は何なのかということです。あるいは、気候システム自体が変化しているのではないかということです。IPCCでは地球シュミレーターを基にしたシュミレーションを行っているようですが、理論家は気候モデルの欠点を指摘し、気候モデル設計者は理論の欠点を指摘することとなっているのが現状です。


■問題は気候変化があまりにも急激におこるということ 

 1992年、グリーンランドで欧米の力を結集したプロジェクト(GPIPおよびGISP2)において得られた結果は、科学者の世界観をかえてしまいました。わずか20年ほどの間に、氷期から温暖な気候へまたは逆のことが何の前触れもなく起こったのです。ということは、現在、マスコミが騒いでいるCO2を削減しようがしまいが、気候変動は起こるべくして起こるということを示唆しています。20年スパンで襲ってくる、人類存亡の危機をどう切り抜けるのかを考えざるを得ないということです。それは、このブログで展開している水、食糧、エネルギーの確保の問題にとどまらず、それをめぐる紛争などの社会問題を突き抜けて、人が生きる意味を問われる問題にぶつからざるを得ないと思います。


■市場原理にまかせていては抜本的な思考、実現方針には向かわない 

 だからこそ、金儲け以外何も考えなくなる、あるいはごまかし続ける市場原理では突破できません。
一直線に答えを出さなければならない次元にたどり着いたことは間違いありません。


 ひとつのグラフから話が膨らんできましたが、科学者たちの英知とそこに至った努力を惜しみつつ、IPCCやマスコミを手先とした金融資本勢力の捏造には正面から立ち向かうことが不可欠だと思う今日この頃です。みなさんは、どう思われますでしょうか?

 


  

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comments

株や為替や先物取引と同じく、短期的な変化を商売にしてしまうのは、まさに国際金融資本の手口ですね。

  • papada 2008年06月12日 23:56

ヴェーゲナーがグリーンランドの氷床をいじっちゃったから温暖化してるのかも…
あ、温暖化というより気候は急激に変動してるんですよね。
だから今年の夏が去年よりちょっと暑い夏になっても気にしない!

  • sati 2008年06月13日 00:00

papadaさん、satiさん コメントありがとうございます。

 この気候の急激な変動はいつ起こるのか、まだだれにもわかりません。国際金融資本勢力がその危機感をうまく政策決定者にあおったのだと思います。

 まともな政府ならば、まずサバイバル戦略(食糧や資源戦略)を立てるべきでしょうね。

 
 

  • y.suzuki 2008年06月13日 00:21

>ライトブルー:グリーンランド サミット地域からの氷柱コアを酸素同位体比等を用いて解析したもの(その筋では有名なGISP2プロジェクト)

と、最初のグラフの説明にありましたが、GPIPおよびGISP2で得られた20年スパンの気候変動も、氷床コアの酸素同位体の変動で読み取られたということなのでしょうか?

引用されている土屋さんの投稿の最後に、酸素同位体の安定性も疑問であることが示唆されていますが、そうであれば、この20年での温度変化というのも実際のところ言い切れないのではないかと感じました。

20年スパンの温度の変化の発見というのは何らか信憑性のある他の測定方法によるものなのでしょうか?

  • willow 2008年06月13日 00:38

>そういう科学者の視点でみると、温度が変動したから、様々な指標値(ここでは酸素同位体比など)が変動するという論理になります。決して、その指標となる酸素同位体が変動したから温度が変動するということにはなりません。これは、現在のCO2温暖化説が科学ではなく宗教に近いものであることを物語っています。>

うーん。本文を何度も読み返したんですけど・・・
>指標となる酸素同位体が変動したから温度が変動するということにはなりません。>
ということを言い切れる理由がよくわからないです?・・・


また、下記の内容が、酸素同位体が安定して存在していない根拠の内容ですよね?

>1992年、グリーンランドで欧米の力を結集したプロジェクト(GPIPおよびGISP2)において得られた結果は、科学者の世界観をかえてしまいました。わずか20年ほどの間に、氷期から温暖な気候へまたは逆のことが何の前触れもなく起こったのです。>

でも、掲載されているグラフを見ても、20年というスパンが読み取れませんが・・・・

  • ヘンプヒルズ 2008年06月13日 00:38

willowさま、ヘンプヒルズさま、コメントありがとうございます。

>GPIPおよびGISP2で得られた20年スパンの気候変動も、氷床コアの酸素同位体の変動で読み取られたということなのでしょうか?

>でも、掲載されているグラフを見ても、20年というスパンが読み取れませんが・・・・


 実は、掲示したグラフはかなりなめらかに簡略化されています。
観測値としては年単位まで分析されたそうです。それがわずか20年で急激に同位体比が変化したらしいです。上のグラフで言えば、線の勾配がほとんど直角になるということです。

>20年スパンの温度の変化の発見というのは何らか信憑性のある他の測定方法によるものなのでしょうか?

酸素同位体比による分析方法です。これが温度に比例して変化するという前提が崩れれば、確かに言い切れませんが、いまのところ反証事例はないようです。

酸素同位体の比率はあくまで太古の温度を予測するための手法に過ぎないということを述べているだけです。もちろん、温度依存による変動原理の前提が崩れれば別ですが、これが温暖化あるいは寒冷化の原因物質ではないということです。

 本来の測定データがあればよかったのですが・・・・疑問は解けましたでしょうか?

今後ともよろしくお願いします。


  • y.suzuki 2008年06月13日 17:03

NHKの高校地学では地球は寒冷化に向かっているといっていました。が同様に高校物理の番組では、地球は温暖化していると全く正反対のことを放送していました。これでは高校生立ちは困ってしまいます。
事実は一つなのにです。

  • tennsi21 2008年06月14日 22:18

tennsi21さま、コメントありがとうございます。

地学では寒冷化で物理では温暖化ですか?

科学技術では、ある原理を応用して産業化したり兵器化することは、意外と簡単に突き進んできました。しかし、現象を原理に遡って解明していく事は全ての整合性が求められることから、並大抵にはいかないことなのだと思います。

 

  • y.suzuki 2008年06月14日 23:55
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