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2008年07月04日

農業による水汚染??

持続可能でない水利用による世界の食糧バブル経済 ①では、
アメリカ、中国、インドの大規模な灌漑農業による地下水の
枯渇問題が取り上げられました。

農業ってそんなに水使うの?って思ってましたが、
農業用水って世界で利用される水のうちの70%も占めてるんですって! Shocked
残りは、工業用水が20%、生活用水が10%となっております。


学生M:使いすぎで水不足になっていることはわかりました m061
     じゃあ、他に水不足になる原因はないんでしょうか?! m041


先生S:ありますよ。
    使える水が汚染されることによって使えなくなる。
    つまり、水汚染による使える水不足です。
    水汚染によって世界ではたくさんの人が被害を受けています。

     ・10億人以上の人々が淡水の安全な供給を容易に受けられない。
  
     ・発展途上国で毎年およそ400万人の人々がひどい下痢にかかり、治療を受けられず、
      脱水症状の結果死ぬ。その多くは子供なのである。

     ・発展途上国におけるすべての病気のおよそ80%が水に関わっている。

     ・世界保健機構(WHO)の推定では、安全でない水・公衆衛生・衛生状態のため、
      現在1時間に約200人、年間170万人の人々が死んでいる。   

水汚染にはいろいろな原因がありますが、
今回は、農業による水汚染について調べてみます m191

農業による水汚染?! Rolling Eyes

と思われたあなた。
続きを読む前に m118 ポチッ m118 としてくださいね m101

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農業は、土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って利用する行為であるため、
減少した窒素リンなどを土壌に補給しなければ、持続可能な農業は不可能です。
肥料はこの補給の目的で用いられます。

とりわけ、窒素(N)・リン(P)・カリウム(K)は3大要素 m183 と呼ばれ、通常の配合肥料には必ずこれらが含まれます。

窒素は窒素でも、植物は硝酸態窒素のみしか、根から吸収して利用できないため、窒素固定菌がいない環境では生育できないそうです。
これを補うため、窒素肥料の中には硝酸態窒素が大量に含まれています 。

過剰な窒素肥料の施肥によって、ミネラルウォーターとして市販されている物も含む
地下水が硝酸態窒素に汚染されたり、葉物野菜の中に大量の硝酸態窒素が残留する
といった環境問題が起こっています。
人間を含む動物が硝酸態窒素を大量に摂取すると、体内で亜硝酸態窒素に還元され、
血液が酸素を運べなくなり窒息死する”ブルーベビー症候群”を引き起こす可能性があります Crying or Very Sad

  1950年以来、およそ3,000人の死亡が世界中から報告されたが、多くの国ではこの症候群は気づかれて
  いなかったり、記録されていないままである。米国では27,000人にも上る赤ん坊が危険にさらされて
  いる可能性があり、水供給会社に対するいくつかの訴訟がおこされてきた。

窒素肥料が原因でも、水供給会社の責任が問われるんですね。
水道事業って結構大変そうですね m004 何がどう身体に悪影響を及ぼすか調べて、なんとかして除去しないといけないんだからm004

ところで Smile 窒素肥料っていつからあるんでしょうか?

  1911年、ドイツのフリッツ・ハーバー、カール・ボッシュによって空気中の窒素と工業的に製造した水素を原料としてアンモニアを合成する
  方法(ハーバー法)を開発。
  そしてこのアンモニアを原料として硝酸をつくり(オストワルト法)、
  さらに硝酸を使用して窒素肥料を製造することに成功。

世界の人口を養うために、空気中の窒素を原料に肥料が作られていたなんて…Confused

  工業国における肥料の使用量は1960年から1980年の間に急激に上昇した。
  その後ヨーロッパでは下降したが、発展途上国では、肥料は慢性的な食料不足
  に対して迅速かつ確実な解決をもたらすため、その使用量が増加している。

化学肥料に含まれるリン酸塩や硝酸塩が淡水湖に流入すると、大量に酸素を吸入する藻と雑草を繁殖させ、魚などの水生生物が生息するのに必要な酸素を奪ってしまうそうです。

m118 窒素・リン(硝酸塩・リン酸塩)による水汚染のしくみ

m118 化学肥料によるものかは分かりませんが、一昨日、こんな衝撃的なニュースがありました。
中国、北京五輪のセーリング会場で必死の「藻」除去作業

過剰な数になってしまった人間を養うため、発明された化学肥料
その化学肥料により汚染された水を飲んだ人間や動物が命を奪われる…
汚染によって利用できる水が少なくなり、水不足に悩まされる…
無理な発展は続かな。持続可能な道を選びたいものです。

参考文献など
・「水の世界地図」Robin Clarke and Jannet King著 .丸善. H18.1.30
肥料-Wikipedia-
硝酸態窒素-Wikipedia-
ふしぎの国のかがく
国土交通省 中国地方整備局
  

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comments

日本では、夏になって水不足が騒がれても、雨が降れば解消されますが、世界規模となると、原因が多岐に渡るので、なかなかすぐに解消というわけにはいかないのですね。途上国では、水の値段が高すぎて、水を買得ない人達が増え、赤ちゃんに、水の変わりにコーラを飲ませていると聞いたことがあります。水よりコーラの方が安いなんて、やっぱりどこかおかしいと思います。

  • paul 2008年07月05日 17:55

農業用水って世界で利用される水のうちの70%も占めているのですね!

こうやって水資源と農業の関係をみていくと、やっぱりこの水資源問題も人口問題に結びついていきそうですね。

従来型の農業による水汚染ではなく、工業化に支えられた近代農業による、水の工業生産品汚染というところがポイントかな?

  • Nick 2008年07月07日 14:21

人々が食べる物を作るために、人々が病むって、何か矛盾していますね。

Nickさんの言う、“工業化に支えられた近代農業”というのが気になるところですね。
従来型の農業とどう違うのでしょうか?

  • Jenny 2008年07月07日 19:51

世界の食糧事情がやばいあります。

肥料で地力以上の生産してることは、経済でいうところの信用創造とかバブル化といっしょではな

いあるか?

とおもいます。

  • wang 2008年07月07日 23:27

>paulさん
コーラですか?!赤ちゃんに砂糖たっぷりのコーラなんか飲ませてたら糖尿病になっちゃいますよ(;_;) ゲップさせるにはいいかもしれませんが…親もそういうこと知らないのかな。。 

  • satie 2008年07月08日 15:37

>さんぽ☆さん
そうですね。農業用水70%…これはテストに出ますよ。

  • satie 2008年07月08日 15:49

水質悪化のループがよくわかりました。
人口増加によって、もはやこんなに無理をしないと、食料を確保出来ない状況にまでなっているということなんですね。
これを工業化が加速させている。。。なんか、目先の対策では何ともならなそうな気がします。

  • Charly 2008年07月08日 17:09

人口増加が食糧増産を招き、大量生産の必要性から近代農業→土壌汚染という流れはよく耳にしますが、一方で食糧は過剰供給の状態とも聞きます。何が本当なのでしょうか?

水質汚染の背後には、大量生産・大量消費・大量廃棄と、農業そのものが、工業生産化しているのではないか?という疑いが農耕?いや濃厚だと思いますが?

  • Tom 2008年07月08日 23:28

70%?!
めちゃめちゃびっくりしました。。。

先進国のごはんを作るために水不足になり、水不足によりごはんも満足に食べられない途上国の人が死ぬ

ホント不条理。

でもじゃあ、今日からまわりのみんなと協力して水の使用量を減らしたとして、果たしてそんなんで誰か救えるの?

なんともモヤッとします。

  • ふっちぃ 2008年07月10日 11:28
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