統合サイト るいネット
RANKING
ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 環境ブログへ
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES

2008年08月26日

抗生物質って何?

20061219140800018.jpg私もくすりって何シリーズに飛び入り参加します。

みなさんは”抗生物質”という言葉を聞いたことがありますか?
風邪とかで病院に行くと処方される薬や注射などに入っているアレです。

既に「くすり」ってなんだろう?人類初の抗生物質ペニシリンにも紹介されていますが、抗生物質の定義は 「微生物によってつくられ、微生物その他の細胞の発育または機能を阻止する物質をいう」とのこと。

そうなんです。つまり自然界にもちゃんと存在するのです。

例えば樹木は、その根元から一定の範囲内で他の種子の発芽を妨げる抗生物質を出しています。これは自分自身の種子であっても、あまり親の木の近くに落ちたものは発芽しないようになっているのだそうです。ちなみにニンニクも天然の抗生物質と呼ばれています。
この抗生物質をヒトは医薬品として利用しているわけです。


それでは、この抗生物質とヒトとの関係を一緒に見て行きましょう!


まずは応援をポチッとお願いします m030
にほんブログ村 環境ブログへ

184499.jpgポチッとありがとうございます m021


さて抗生物質発見の歴史を簡単に振り返ってみましょう。

まずは、2種の微生物を同時に培養した場合に、一方の微生物の発育が阻止されることを拮抗現象と呼びます。


その拮抗現象の研究は フランス細菌学者パスツール (1877)などから始まります。

そして 1928 年イギリスの細菌学者A.フレミングが、偶然にペニシリンを発見しました。

さらに詳しくは「くすり」ってなんだろう?人類初の抗生物質ペニシリンをどうぞ m023

なぜペニシリンは動物には害がなく、細菌だけを殺すのか?

131-5.png


答えは、分子中央部の四角形の部分(β-ラクタムといいます)にあります。

細菌の細胞は、堅い網目状の分子でできた「細胞壁」というもので覆われており、これのおかげで形を保っています。

ペニシリンのβ-ラクタムは反応性が高いため、細菌の細胞壁を作る酵素と反応してその働きを止めてしまうのです。こうなると細菌は細胞壁を作れなくなり、破裂して死んでしまいます。

動物の細胞はこの細胞壁を持たないため、ペニシリンは人体には無害だというわけです。またまた詳しくは「くすり」ってなんだろう?人類初の抗生物質ペニシリンをどうぞ m023


それでは食品に抗生物質が含まれていると、どういう問題がおこるのか?

まず第一には、人間の体内に棲息している微生物にとって、重大な影響があります。

baransu.png
体内、特に腸内には大量の微生物が棲息していて、それぞれに勢力をあらそいながら、均衡状態を保っています。この腸内の細菌相は、その人間の健康にとって、重大な影響力をもっています。

不用意な抗生物質の服用で、この腸内の細菌を一掃してしまったりすると、それまでおとなしくしていた微生物が突然暴れ出すことがあります。

また、一掃するほど大量でない場合は、体内で耐性菌が登場することがあり、いざというときに抗生物質が効かない、という可能性があるのです。


抗生物質の問題点としては、もう一つ耐性菌の登場ということがあります。

 抗生物質に対する耐性は、比較的簡単に獲得することができるようです。

実験では、抗生物質にさらされている環境に、耐性を持った菌をいれてやると、すぐに他の、今まで耐性のなかった菌まで、耐性を持つようになるということです。これは細菌同士で、耐性を司る遺伝子をやり取りしているためらしい。

でも、せっかく獲得した抗生物質に対する耐性ですが、耐性菌を撃退するのは、実は簡単なのだそうです。

というのは、耐性を持つこと自体が、細菌にとっては負 担なので、抗生物質にさらされていない環境下では、耐性を持った菌は耐性を持たない菌との競争に負けて、勝手に滅んでいきます。

この構造が、強制的に無菌環境を作り出そうとする病院の中で耐性菌が大問題になる要因なのです。

抗生物質を使えば必ず耐性菌が登場し、使わなければ耐性菌は姿を消す、という実に明快な仕組みになっています。

あなたの体内に存在する細胞のかなりの部分は、あなた自身のものではない。それどころか、ヒトの細胞でさえない。それは細菌(バクテリア)の細胞なのだ。目には見えないが足の指の間で増殖の機会をうかがっている菌類から、腸の中の1キログラムにもおよぶ細菌類に至るまで、さまざまな要素を考えると、われわれ人間は歩く「超有機体」[superorganism: 通常はハチやアリなど社会性動物の集合体を指す]であり、ヒトの細胞と菌類、細菌、ウイルスが高度に絡み合った存在とみるのが、最も適切なとらえ方と言えるだろう。

以上のような見解をロンドン大学インベリアル・カレッジの科学者達が『ネイチャー・バイオテクノロジー』誌2004年10月号に発表しているらしい。


人間の体には数十兆という細胞があり、それ以外に細菌などで出来上がっている。結局、病気ってこの絡み合いが崩れた状態のこと。それを強制的にしかも急速に揺り戻すは、非常にリスクが高い方法なのだと改めて思います。

trackbacks

trackbackURL:

酵素 from 酵素

よく「酵素」という言葉を聞くことがあると思いますが、この「酵素」というものは一体どういうものなのでしょうか?

comments

>耐性を持つこと自体が、細菌にとっては負担なので、抗生物質にさらされていない環境下では、耐性を持った菌は耐性を持たない菌との競争に負けて、勝手に滅んでいきます。

耐性を持つというのは新たな酵素を使うので負荷かかる。普通の状況下では余計なエネルギーを使うことになり、普通の負荷のない菌に負けてしまうと言うことでしょうか??

  • 静岡みかん 2008年08月27日 00:43

>というのは、耐性を持つこと自体が、細菌にとっては負 担なので、抗生物質にさらされていない環境下では、耐性を持った菌は耐性を持たない菌との競争に負けて、勝手に滅んでいきます。

なんだがとっても矛盾を感じますね(>

体内の最近って絶妙なバランスで、1個が暴れ出すってことは、その全体のバランスが崩れているってことなのに、そのバランスを整えることには目もくれず、安易に抗生物質に手を出すのも、考えものですね

  • ホイホイ 2008年08月30日 22:21

耐性を持った細菌のほうが、もたない細菌よりも有利のように思ってしまったけど、抗生物質のない環境では逆なんですね。なるほどです!

薬自体に問題はなくても、薬に依存するのが問題ということなのかな?
それとも、にんにくのような天然の抗生物質と薬というのはやっぱり違うものなのかな?その辺りが気になりました。

  • ikuran 2008年08月31日 17:20

>静岡みかんさん
コメント有難うございます。

>耐性を持つというのは新たな酵素を使うので負荷かかる。普通の状況下では余計なエネルギーを使うことになり、普通の負荷のない菌に負けてしまうと言うことでしょうか??

私もそうだと解釈していますが、詳細は調べてみます。

  • goqu 2008年09月02日 09:56

>ホイホイさん
コメント有難うございます。

>安易に抗生物質に手を出すのも、考えものですね

病気の不安からか、とりあえず薬、とりあえず注射という安易な判断をしやすいです。これはきちっと原因が分からないことからくるものでしょう。
何事も安易というのは良くないのですね。

  • goqu 2008年09月02日 10:06

>ikuranさん
コメント有難うございました。

>薬自体に問題はなくても、薬に依存するのが問題ということなのかな?それとも、にんにくのような天然の抗生物質と薬というのはやっぱり違うものなのかな?

薬としての抗生物質はその菌を強制的に押さえつける作用があり、菌が異常に増加した場合はバランスを取る為に必要でしょう。しかし通常時では逆にバランスを崩す原因になります。
同様ににんにくも食べ過ぎるとお腹を壊したり、興奮して眠れなくなったりするので、やはりバランスということなのでしょうね。

  • goqu 2008年09月02日 10:19
comment form
comment form
SEARCH
CALENDAR
2010年08月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
 
 
 
 
協賛
POWERED BY
OTHER

レンタルCGI ブログパーツ ブログパーツ