2009年07月04日
地球環境の主役 植物の世界を理解する⑲~森への同化意識を継続させたアジア農耕部族~
これまで2回に渡って見てきたように、人類における農耕段階は
気候風土の違いによって、大きく2つの農耕生産様式に分けられます。
● 西アジア:乾燥地帯→麦作(+牧畜)
● 東アジア:モンスーン地帯→稲作(+漁労)
そして、この二つの農耕様式は人と森林との関係に大きな違いを生み出します。

今回はこの二つの農耕生産の違いが、どのように人と森の関わりに違いを
もたらしたのかをまとめてみました
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● 二つの農耕様式
農耕の初期段階をさぐっていくと、寒冷期に草の実への生産にシフトした人類は寒冷期を乗り切り、その後の寒冷の緩みから人口が拡大→人口増加どうする?という生産力拡大=集団課題に直面します。その生産力拡大における麦作・稲作、各々二つの農耕様式の違いを、あらためて比較・整理してみました
農耕とひとことに言っても、その農耕で作られる作物(≒気候風土・農耕様式)によって、自然や森に対する意識と対応方針が大きく異なっている事が分かります。
● 森を守る稲作・漁労民
稲作のためには水→川が必要です。その川を守るために森を守る必要があります。
森は川へ水を供給すると同時に、養分を川や海にも供給します。そして、その養分は土地を肥やし、(貴重な蛋白源である)魚を増やし、生態系を豊かにします。川は稲作にとっても漁労にとっても大切なものであり、その大切な川を生み出す森とは、まさに守るべき対象であり仲間だったのです。また、農地拡大の必要がある場合でも、稲作は湿地方向に拡大する為に森を侵食する必要がありませんでした。
● 森を切り開く麦作・牧畜民
稲作のそれに対して麦作は基本的に内陸で行われます。(そもそも、稲に対して温度と水が不充分な状態で成長する草なので、実りが少ない上に)さらに土地収奪型(水の少ない季候風土)の為、常に畑地を拡大しなければ生産力を維持できません。
麦作では稲作と異なり、同じ土地で続けて収穫(連作)することはできないのです。したがって生産力拡大の為には畑地を拡大し続ける必要があり、そしてその畑地拡大が、森を切り開く事になります。麦作・牧畜の民にとって森は畑地を広げる為には逆に不要なものであったのです。
中世ヨーロッパでは限られた畑地を活かす為、三圃制※をとっていましたが、それでも3年に一度しか同じ畑で麦は収穫はできませんでした。
※三圃制 1年目に麦 2年目にクローバー(根粒菌) 3年目に牧畜(家畜肥料)そして4年目に麦と、ローテーションを組み人為的に土地に養分を2年間補給することで同じ畑で麦作を行う方法。したがって収穫量を維持する為には3倍の土地が必要になります。
● 農耕様式による森(自然循環)に対する意識の違い
その違いは大きく
■ 稲作・漁猟は自然の循環系を維持する農耕様式
■ 麦作・牧畜は自然の循環系に大きく依存しない(出来ない)生産重視の農耕様式
といえるのではないかと思います
実際、畑作牧畜の民である漢民族(黄河流域の農耕部族)は、4000年間、木を植えたことがない。アングロサクソンは、300年間で自分たちが住んでいた地域の森を8割がた使い果たしてしまった。そんな話もあります。
この自然の循環系に対する農耕生産様式に基づく意識の違いが、その後の人類文明(宗教や価値意識)の発展に大きく関わっているであろうと思われます。さて、今後は引き続き、そのあたりを探って行きたいと思います
- by kasahara
- at 19:10



comments
砂漠から生まれた宗教=キリスト教、からくる価値観だけでなく、農業形式=生産様式からくる価値観が大きかったんですね。
でも、麦作は循環系に依存しないというのは、一面的な捉え方だと思いますよ。現に、中国は国土はボロボロな訳ですし。
古来、日本人は水とともに生きてきました。ときに氾濫に悩まされても水辺に住み続けてきました。
日本人が水を大切にしてきた理由のひとつに「稲作」があったのですね。
戦後、経済成長を旗印に自然(森、水系)を破壊してきた現代人は、もう一度「生命の源」を見つめなおす必要があります。
自然の循環を維持する農耕と、自然に依存できない生産重視の農耕。この違いが、ひいては、日本人の好む自然模倣型の庭園と、アングロサクソンの作る自然支配型の庭園の違いに代表されるような、指向の違いを生み出したのかもしれませんね。
稲作・漁猟系民族と麦作・牧畜系民族の農耕様式の違いが自然環境に大きな影響を与えていることや自然環境の見方にまで影響を与えているだろうことがよくわかりました。
これからは、稲作・漁猟系民族的な自然の循環系を維持する方法で暮らしていきたいものですね。
hihiさん、コメントありがとうございます!
>現に、中国は国土はボロボロな訳ですし。
中国は稲作発祥の地ともいわれ、稲作農耕のイメージが強くありますが、同じ中国でも北と南で気候と農耕作物が大きく異なっています。つまり中国と一言でいっても、気候風土においては2面性があるんですね。
南の長江流域はアジアモンスーン地帯であり、湿潤で昔から稲作中心なのですが、北の黄河流域は乾燥地帯であり歴史的にも麦作農耕中心なのです。
これは地理的には気候を含めて准河を境界に、見事に中国を北と南に2分します。
実際に麦作黄河流域は確かに仰るようにボロボロですが、稲作長江流域は比較的多くの緑が残存しています。(黄河流域については近年では水の枯渇問題=農業用水・工業用水利用の地下水の汲み上げも大きな環境破壊の問題になってますね)
というわけで、中国でも北は西アジア的気候に基づく麦作農耕。南はモンスーン気候による稲作農耕。やはり歴史的にも地理的にも農耕様式の違いで森林の破壊度合いが異なっているというわけです☆
ただ、現在の中国における環境破壊については、急速な都市化・近代化による影響の方が大きいのではないでしょうか?
finalcutさん、コメントありがとうございます!
>戦後、経済成長を旗印に自然(森、水系)を破壊してきた現代人は、もう一度「生命の源」を見つめなおす必要があります。
本当ですね。
現在の工業生産の方が遥かに自然の破壊度は大きいと思います。私たちの生産様式と自然に対する意識=生命の源を見つめ直す時期に、今やさしかかっているのだと思います。
このブログを通して一緒に答えを出していきましょう!
kz-2022さん、コメントありがとうございます!
仰るように、自然と同化する日本人の自然感は、自然を模して象徴化された枯山水等の日本庭園や文化の中に今でも息づいていると思います。
稲作農耕生産は、そういった日本人の自然感を比較的温存させてきた生産様式なのであろうと思います。
monkeybananaさん、コメントありがとうございます!
>これからは、稲作・漁猟系民族的な自然の循環系を維持する方法で暮らしていきたいものですね。
同感です☆
そのためには、私たちにとってどのような生活スタイル=食生活スタイル・生産スタイル・消費スタイルが最良の方法なのか?ひいては、どのような価値観へと社会は転換しなければならないのか?
事実をもって明らかにしていく必要がありますね。
これからもよろしくお願いいたします☆
日本人の危機だ。選挙に行こう
あなた「韓国人&中国人の奴隷」になりたいですか?
(日本人の生活の危機のため、拡散運動中です。すみません)
民主党に政権交代した場合、まず民主党が成立させる法案
「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案、外国人参政権、人権擁護(弾圧)法案
、沖縄の中国共産党への譲渡、国立国会図書館法改正、東アジア共通通貨の設立、
東アジア共同体推進法案」が、続々と通されるでしょう。いずれも日本を外国(特に中国と韓国&北朝鮮)
に、都合のいいようにするための法案です。(詳しくは検索を)
・ちなみに民主党の支援団体:日教組、部落解放同盟、自治労、在日本大韓民国民団、中国共産党
国民が知らない民主党政権で治安崩壊 !?(URLが表示されない場合は、ユーチューブで検索を)
「国民が知らない反日の実態」(URLが表示されない場合は検索を)
こんな状況なのに「なぜマスコミは報道しないのか?」という疑問には、
「反日マスコミの正体」(URLが表示されない場合は検索を)
(私も2008年10月の国籍法改悪騒動までは、日本が、こんな危機的状況にあるとは知りませんでした。
この危機感をみなさんに共有してもらいたい。
ともかく、今の民主党執行部に政権を取らせるというのは最悪の選択です。
(詳しくは検索を。今のうちに調べないと、民主政権成立後、多くのサイトが消されてしまいます)
一度でも政権を渡すと、上記の闇法案をバシバシ通してくるでしょう。
日本は独裁国家となり、あなたとあなたの子どもや孫は北朝鮮の農民レベル(家畜レベル)の生活に
間違いなくなります。それを防ぐためには、今、選挙に行くしかありません。
長文、読了ありがとうございました。(ネットで調べていただければ多くの日本人が不幸になる
ことが分かってもらえると思います。もし、よろしければ拡散協力お願いします)
maikeruさん、コメントありがとうございます!
スルーさせて頂きます。
こんにちは。株式会社ジャパン・プランニング 『 集まれ!環境井戸端会議 』事務局の清水と申します。突然申し訳御座いません。ご連絡の方法が御座いませんでした為、失礼ながらコメント欄にお邪魔致します。
弊社が運営する『 集まれ!環境井戸端会議 』は、環境問題等のテーマを選び、多くのブロガー様からご意見を頂くキャンペーンを行っております。今回のキャンペーン内容は、6月10日に決定した「地球温暖化対策の中期目標」(温暖化ガス 2005年度比-15%を目標)に対し、下記URLより企画ページをご覧頂き、素朴なご意見やご感想をブログにUPして頂く事となります。記事をUPされた方へ、御礼のクオカード1,000円分をお送りしております。ご参加方法や詳細は下記URLよりご確認下さいませ。
http://www.jpla.jp/epcj/epcj_doui.html
ご不明な点が御座いましたらご連絡下さい。 ご応募、心よりお待ち申し上げております。 株式会社ジャパン・プランニング 『 集まれ!環境井戸端会議 』事務局 担当:清水 TEL:03-5447-5838 Mail:ecobata@jpla.jp
近所の桐畠が皆伐されたのですが、大きな切り株が残っていたので、半年で3メートルほど新枝がでました。この勢いだと10年もすれば、完全に再生します。湿潤地域では、日本の様に少子化になって、基本的に問題はなさそうです。
アメリカ中部や大陸の内陸部は、動力ポンプで地下水を汲み上げ、穀倉地帯を作っていますので、地下水が減り、2030年頃から確実に減産になります。中東では、千メートル掘っても地下水が出ず、ついに海水淡水化プラントを建設しています。
水が足りないのは恐ろしい事です。