2009年11月20日
民主党の温暖化政策~現代は「低炭素」時代!?~
1・大気中の二酸化炭素は地球誕生以来どんどん減少している!!
以下の引用文をご覧下さい。(山賀進さんのweb siteより)
原始地球の大気中の二酸化炭素濃度は、現在よりもはるかに高かったと考えられている。また大気中の二酸化炭素は地球の温度を決める上で重要な役割を果たす。 主系列星として核融合反応をはじめたころ太陽は、現在の光度よりも25%~30%程度暗かったという。そしてだんだんと明るくなり、現在の姿になったらしい。大気中の二酸化炭素が現在の濃度だと、暗い太陽のもとでは当然温度も低く、20億年前までは全球凍結(地球表面では液体の水は存在しない状態)になっていなくてはならない。一方、少なくとも38億年前の年齢を示す、堆積岩起源(つまり海があった)の変成岩が存在する。これが、「暗い太陽のパラドックス(逆説)」である。一番簡単な解決は、昔は二酸化炭素の濃度は高かったとするものである。そして、太陽の光度が増すにつれ、大気中の二酸化炭素は地殻に固定され、長期的には徐々に減っていったのだろう。ただし、かなり大きな「ゆらぎ」もあり、過去に何回か二酸化炭素濃度が小さくなり、全球凍結の時代もあったらしい。また、逆に中生代(恐竜が反映した時代、約2億年前~1億年前)は、大気中の二酸化炭素濃度が高く、現在よりもかなり暖かかったらしい。
下のグラフをご覧ください。

*グラフは同HPよりお借りしました*
これは地球の大気中を占める主な成分の変動グラフ(推定)です。
見てのように、大気中の二酸化炭素量はずっと減り続けています。その一方、構造上安定的な分子構造をしている窒素は大きく変動することなく現在に至り、結果大気中を最も多く占める成分となっています。
2・炭素は地球上を循環している生命にとって重要な元素
大気圏中の炭素は気体、主に二酸化炭素ガスの状態で存在します。現在、全大気中を占める割合はおよそ0.04%と小さいですが、生命活動が維持されるための重要な役割を果たしています。
下の図をご覧下さい。

*図はWikipediaさんよりお借りしました*
炭素は大気中から次の二つの経路で除去されます。
①植物が太陽光によって光合成を行い、二酸化炭素から炭水化物を合成し、その過程で酸素を放出する。森林で急速に樹木が生長すること等から、この過程が最も二酸化炭素を吸収すると考えられている。②極域付近の海洋表層では海水が低温なため、より多くの二酸化炭素を溶かし込む。
また、炭素は様々な過程を経て大気に再び放出されます。
・植物や動物の呼吸による放出。これは発熱反応で、グルコース(もしくは他の有機分子)が二酸化炭素と水に分解される過程である。・動物と植物の分解(腐敗)。菌類やバクテリア又は古細菌が動植物の遺骸を構成する有機物質を分解し、炭素を、酸素がある場合は二酸化炭素、酸素が無い場合はメタンに変える。
・有機物(石炭や石油製品、天然ガス等の化石燃料も含め)の燃焼(炭素を含む物質の酸化反応を含む)による排出。
・石灰岩反応による放出。石灰岩、大理石、チョークは主に炭酸カルシウムで構成されている。これらの岩石の堆積物は水で浸食されると、炭酸カルシウムは分解され最終的に二酸化炭素と、炭酸に分解される。セメントや酸化カルシウム(生石灰)は石灰岩が熱せられることで形成されるが、この過程でも二酸化炭素が生成される。
・海洋表層での大気への放出。海水に溶解した二酸化炭素は温暖な海域では放出されやすい。
・火山活動による大気への炭素の放出。
地球上の炭素は、このような循環の過程で海と大気中と陸上を循環しながらその一部が固定されてきているのだといえます。
以上のことを考えると、
CO2を厄介者のように捉えること自体、自然の摂理から逸脱した考え方であり、
長期的な地球規模の炭素循環を考えると、大気中のCO2量は、排出権取引やエコカー使用などの政策では到底コントロール出来るようなものでは無いのだと言えるのではないでしょうか。
次回は、炭素の働きについてもう少し詳しく見てみることにしましょう。お楽しみに
- by comet
- at 01:40



comments
>CO2を厄介者のように捉えること自体、自然の摂理から逸脱した考え方であり、
長期的な地球規模の炭素循環を考えると、大気中のCO2量は、排出権取引やエコカー使用などの政策では到底コントロール出来るようなものでは無いのだと言えるのではないでしょうか。>
自民党麻生政権から今の民主党鳩山政権も、流行のように「低炭素時代」を謳い宣伝しています。
そして、私たち大衆はそれが良いことのように無意識に錯覚しています。
しかし、記事を読んで、それが我々人間にとってのそのなかの一部の時代の傲慢な認識だと理解できました。
人間が自分の思い通りに出来る対象ではない超越存在たる自然に、真摯に同化し期待し応望し、その自然の摂理を学ぶことが、今我々に最も求められていることですね。
次回も楽しみにしています。
実は二酸化炭素が減っているというのは驚きです!
しかしなんで炭素が生命に重要なんでしょうか?
地球を循環していることから重要そうではありますが・・・。
もしかして循環システムが重要なんでしょうか?
次回に期待しています。
地球誕生から二酸化炭素を植物が取込んで、それを動物が取込んで・・となると、二酸化炭素って昔から生物には欠かせない存在だったんですね。温室効果だけがとりだたされて悪者視することが、なんか違和感ありです。
kirinさん、コメントありがとうございます☆
>人間が自分の思い通りに出来る対象ではない超越存在たる自然に、真摯に同化し期待し応望し、その自然の摂理を学ぶことが、今我々に最も求められていることですね。
そうですね。例えば、そもそもCO2って何なのか?石油ってどのようにできたものなのか?知らない人は多いと思います。
自然の摂理を学ぶことで、「どうすれば本当に持続可能な形で自然の力を役立てられるのか?」を、皆で考えていきたいですね。
コバヤシさん、コメントありがとうございます☆
>実は二酸化炭素が減っているというのは驚きです!
マスコミは地球の歴史、自然の摂理を踏まえた報道はしてくれませんものね(^^;)
常に原理論に立ち戻って考える重要性を実感します。
また近年の学校教育では断片的な情報を詰め込むばかりだと感じていますが、自然の循環システムやその中で人間の諸活動がどのように位置づけられるのか等、構造的な理解を深めることで、もっと「自ら思考する力」を身に付けられるのではないかと思います。
コバヤシさんの仰る通り、炭素循環のシステムを知ることが重要になってきますので、次回はその辺りをもう少し丁寧に見ていきます☆
narunaruさん、コメントありがとうございます☆
narunaruさんの仰るように、
植物はCO2なしには育ちませんし、草食動物はそうして育った草を食べ、われわれ人間はそうして育った野菜や動物の肉を食します。
前回まで『温暖化防止で世界のリーダーシップはとれない』という記事を紹介してきましたが、自然の摂理も踏まえると、温暖化問題は専ら市場拡大のために捏造されたでっち上げということになります。。
だとすれば、自然の摂理を学ぶ中で、「何が本当に問題なのか?(課題発掘)⇒どうすれば良いのか?(可能性探索)」を、自ら行っていくしかないと思います。
事実追求の場を皆で盛り上げ、探索していきましょう☆
ビューテイコ博士自身も1980年、インタビューにおいて二酸化炭素の重要性について次のように述べています。
「生命の理論、利益において、とりわけ二酸化炭素は地球上のあらゆる生命の基本的な栄養である。
もし、それが消えてしまったら・・・、地球上で生存できる生命はいなくなるであろう。それは組織の内部環境を維持し、組織におけるすべての機能を調整する役割を果たす。それは、まさにビタミンの中のビタミンである。」
もちろん、我々の体内にも二酸化炭素は存在しており、これが無くなると異常をきたすと言われています。
二酸化炭素は生物には必要不可欠なものであることは間違いなさそうです。
「CO2が実は減っている。」たいした詭弁ですね。地球の誕生からの歴史なんかじゃなくて、宇宙の誕生とか、終末とかもっとドでかいレベルで考察すれば、今の温暖化なんてどうでもよくて、人類を含めた地球上の生命なんて、小さすぎて考えるに値しないってことになりますね。CO2抑制はエネルギー問題と表裏一体です。エネルギー資源がなくなろうっていう今、どうするかが大事なので、こんな風に無為自然を唱う文章を見ると、嘆息です。
名無しさん、コメントありがとうございます☆
>エネルギー資源がなくなろうっていう今、どうするかが大事
とのご意見、賛同します。
CO2が増えているのか増えていないのかが最重要問題なのではなく、現在「CO2」の他に大衆が共認出来る環境評価指標が無いことこそが問題ではないかと考えます。
このシリーズでは、民主党の温暖化政策を取り上げ、炭素の可能性を探る方向へと追求しています。
シリーズの前回までの記事もご覧頂ければ幸いです。
【エネルギーどうする?】については、以下のシリーズにて追求しています。ぜひご覧ください☆
シリーズ新エネルギー①『マグネシウムがエネルギーを生む社会!!』
http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2009/09/000594.html
*シリーズは現在9回まで連載しています。