2010年08月03日
『次代を担う、エネルギー・資源』バイオプラスチックの可能性6 ~「バイオマス循環サイクル」社会の構築~
○石油から木材へ
前稿より
>木材の生産期間と消費期間がバランスする「バイオ循環サイクル」を構築する必要があります。
石油に代えて木材でプラスチックを生産することが、「バイオマス循環サイクル」社会の実現に繋がるかどうかを検証するために、木材の可能性を探って見ました。
木材は
①石油と比較して生産スピードが著しく速く(生産期間:石油は数億年意対して、木材は百年程度)自然の摂理に適合した「生産期間=消費期間」=「バイオマス循環サイクル」社会を実現できる可能性が極めて高いバイオマスです。
②日本には石油は皆無ですが、バイオマスの中でも日本に大量に存在している資源です。
③木造住宅・家具・建設資材等の大量需要が存在しています。
④間伐財、建築用廃材、家具廃材から紙やプラスチック、エネルギーに変換する事が出来、石油依存を軽減できる可能性が秘められています。
更なる効用として
⑤衰退している林業の活性化が図れます。
⑥衰退産業=林業活性化、建設業界等の雇用の受け皿になります。
バイオマス循環社会の実現を阻害する「市場の壁」(前稿参照)を突破できる可能性が見えてきたのではないでしょうか。

○バイオマス循環サイクル社会のイメージ
バイオマス循環社会の根幹は
木の生育期間を50年(バイオナスの生産期間)とすれば、「木材製品(住宅・家具等)」⇒「紙・プラスチック」⇒「再生紙・再生プラスチック(再生の繰り返し)」で利用する期間=バイオマス消費期間も50年とする。即ち、生産期間=消費期間となることが大前提です。
これを実現するためには、林業の再生・廃材の収集・バイオプラスチックの技術開発・製造企業の育成等に国家レベルでの取り組みが必要となります。
次稿は、現状の政策の押さえから実現のロードマップを提起したいと思います。お楽しみに!!!
- by ka-syun
- at 22:46


comments
いきなりこのモデルへと転換するのは現実的には無理だと思うので、現在の「超短期的消費生活」(=石油依存生活)からどのように緩やかに「生産期間=消費期間」というスタイルへと移行していくのかがミソですよね。
国の援助という経済的支援は不可欠なのですが、国主導だけだと大衆はおっついてこないと思うんです。
だとすると、「消費生活→社会閉塞(=活力問題)」という構造の社会的な認知があって、初めて実現に向かうのかなと。
技術面のモデルの中に、こういった活力問題をどう包括できるのか?が鍵になるのではないでしょうか。
>木の生育期間を50年(バイオマスの生産期間)とすれば、「木材製品(住宅・家具等)」⇒「紙・プラスチック」⇒「再生紙・再生プラスチック(再生の繰り返し)」で利用する期間=バイオマス消費期間も50年とする。即ち、生産期間=消費期間となることが大前提です。
なるほど~♪
林業とつなげて、こんな風に考えられるんですね!
こういう可能性が見えてくると、わくわくします!
「生産=消費」が可能となるように、大衆の消費意識をどう変えていくか?(実際、どう変わっているか?)っていうのも、興味あります♪
rinoさん pinokoさん
コメント ありがとうございます。
大量消費社会≒石油依存社会から脱却できる答え(可能性収束先)が、どこからも提示されないことが大衆の認識転換が進んでいかない一つの要素であると判断し、石油依存社会を脱却するひとつの回答として「バイオ循環サイクル社会」を提案させて頂きました。
Rinoさん pinokoさん からご指摘を頂きましたように、人々はどのように認識転換していくのかという問題ですが
社会は大衆の新たな先端期待によって、新生産様式を生み出し、新生産様式に関わる(働く・活動する)ことによって意識を変化させていきます(人々の認識は、新生産様式の外圧が作用することによって、それに適応する認識に転換していく)。
ついで、認識転換できた人々の期待が、徐々に広がることによって、社会全体が旧生産様式から新生産様式に転換し、同時に大衆の認識転換も進んでいくと考えられます。
即ち、「バイオ循環サイクル社会」=新生産様式に可能性を見出した先人たちが、新生産様式に適合した企業を構築し、企業間闘争に勝ち残ることが大衆の認識転換の第一歩だと思われます。